わたしのこころ。

鬱病から脱出。アダルトチルドレン、優等生型とかいいつつ全然大人しくなかった人生を嗤う。長女ってしんどいよなぁ、1人になりたいけど寂しい。特別になりたい病。めんどくさい私を卒業。

スペインから帰国する飛行機の中で。

空って道がないんだなぁ

cx372便は重たい機体をふわりと空に浮かせたところだ。マドリッドの太陽に焼かれた滑走路を白線に沿って走ったのは束の間。我らは只今自由の旅の一員である。道はない。町や木やらは遠くなり、やがてそれらは地形の一部と化す。Googleマップでは地平線まで望めない。あの地球と空の境目の向こうに私たちは住んでいる。

12:20の離陸予定を少し遅れて出発。別れを告げる間も無く免税店でチョコをかき込んだ。好奇心と浅ましさはいつでも共存共栄。

異国の地に懐かしさなど感じないけれど、この地球を選んで生まれてきた私を褒めてあげたい。

小生、とっても小心者。椅子に座りブランケット越しくるりとシートベルトしたらいつも考える。これが最後の旅では。最後、最期、最期になったらどうしよう。
きっと私は後悔する、アレもしたいコレもしたい。そしてそんな思考しか浮かんでこない自分にさらに幻滅する。そして死んだ後を考える。死んだらサクラダファミリアに行こう。あそこで2027年の完成を待とう。
死ぬ瞬間はでもやっぱり怖いから、泣き喚き出来る限り暴れます。それが生きるということでしょう。prago?

死ぬまでにやりたいことは日本でたくさん残されて居るので、その日本に着くまで若干12時間。さあ至高の待ち時間。人生のほとんどは待っている。そしてその時間を我々は溶かす。太陽の下の蝋のように。いっぱいの期待を胸に。welcome drinkを一瞬で飲み干すように。

期待が高度を上げる。窓は雲の中霧に覆われた。真っ白になる。私も真っ白。だがしかし今なら汚れたい。

さて、映画でも観ましょう。
他人の恋愛を嗤いましょう。